2013/01/22

Schwinn部:ブラックフライデー

 上は1990年代末期に発売されたシュウィン・スティングレイ・アップルクレイトの復刻モデルです。海外のスティングレイコレクターの間でも2000年代に発売された復刻より10倍出来がいいと言わしめる、復刻としてはかなりまともなクオリティです。
この時期、アップルの他オレンジクレイト、グレープクレイト(紫) 以外に,スプリンガーフォークを持たない、スタンダードなスティングレイもスカイブルーとイエローの2種が発売。

 さて上の黒いシュウィン。パッと見クレイトです。が、何か違いますよね。
あくまでも私の個人的な意見ですが「高いお金を出して買ったら絶対後悔する」自転車です。これは2007年11月にアメリカのスーパー、Walmart限定でたった$88で発売された、通称BFK(ブラックフライデークレイト)。当時シュウィンのラインナップやカタログには一切掲載されていない完全な企画もの。スタンダードのスティングレイとクレイトのハイブリッド、のような説明があったと記憶しています。 当時通常の復刻クレイトが現地価格$300位だったのに対し$88と言うのは説明するまでもないと思いますが、クオリティが低いのは言わずもがな。それも安ければ許せると言うもの。
  ただこのバイクももはや生産が終了していますので、ebay等でもそれなりに高い値段にはなって来ています。ただ、何台か持ってるからこれも行っとく か...と言うコレクター的な購入ならわかるのですが、唯一の1台がこのバイク、しかも3万以上とかは絶対後悔します。ウチのお客さんには間違っても2万 も3万も出して買わないで欲しいですね。
 それから気を付けなければならないのが、この自転車をバラして部品売りしている出品者もいます。復刻クレイトの部品はビンテージの車輛ともある程度互換性がありますので、レストア等にはとても良いのですが、このブラックフライデーの部品は使って欲しくない、リアのスリックタイヤ以外は使いたくないレベルだと思います。
 ちなみにこのブラックフライデースティングレイ、他にブルーとグリーンが有ります。
通常の復刻と見分けるポイントは、シートポストクランプがフレームと同色、リアフェンダーにストラットが無い、シシーバーがアクスル共締め、スプリンガーが短くてクレイトより前のめり、等々です。
これは「復刻」のスティングレイではありません

最近、お客様からスティングレイに関してのご質問が多いため、書いてみました。ビンテージはまともな車輛が国内でなかなか流通せず、部品の組み合わせがかなりイカサマなくせに高かったりと、車輛探しに苦戦しますよね。選択肢の一つとして復刻版スティングレイ、クレイトはとても良いと思います。
何かご質問が有ればいつでもどうぞ。

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